出入口が多いリビングのレイアウト:動線と家具配置
2~4か所の出入口があるリビングを、扉の可動域、主動線、浮かせたソファ、可動椅子、丸いテーブルで整える実測手順です。

出入口が多いリビングは、床面積より連続した壁と通路が不足します。ソファが置けても廊下からキッチンへの移動を塞ぎ、テレビを中央に置くとバルコニーへの人が画面前を横切ります。
扉を開いた状態で測る
開口幅、枠、ハンドル、段差、扉の全開軌跡を記録します。引戸も取手側に人が立つ場所が必要です。スイッチ、コンセント、暖房、床吹出口も描き、使えない短い壁を空き壁に数えません。
玄関からキッチン、キッチンからバルコニー、廊下から座席への実際の移動線を重ねます。リビングが通過室なら、最初に通行を設計します。
主動線を座席の外周へ
一般的な主通路は約750~900mmから試し、すれ違い、子ども、高齢者、移動補助具に応じて広げます。地域基準と利用者の実測を優先してください。主動線はソファとローテーブルの間ではなく、座席群の外側を通します。
ソファを壁から離す条件
ソファを浮かせると背面に一本の通路を作れます。ただし本体奥行き、背面通路、サイドテーブルを合計して確認します。背面コンソールは通路を削らない場合だけ。アームを開口の正面へ出さず、入口側は丸い小テーブルが安全です。
分断された壁には可動椅子
二台目のソファより小型チェア二脚の方が出入口を避けやすく、会話、テレビ、窓へ向きを変えられます。回転椅子は回転径、リクライニング、脚位置まで再現し、ラグ端と床照明を主通路から外します。
テレビに最良の壁を渡すか比較する
長い壁のテレビ、短い壁の角度調整、テレビを主役にしない案を比較します。視距離、斜め視聴、窓反射、配線、スピーカーと、人が画面前を横切る回数を確認します。対称性だけでドア横へ無理に収めません。
ラグとテーブルで斜め動線を受ける
ラグ端を開口や主要通路へ置きません。斜めに人が抜ける部屋では丸形・楕円形テーブルが角の衝突を減らします。中央を空けたい日はネストテーブルや移動式サイドテーブルが有効です。家具寸法はソファ寸法ガイドでも確認できます。
三案を同時に作る
Aedifex に実測室と全開扉を作り、次を比較します。
- ソファを浮かせ、背面を主通路にする。
- 小型ソファを長い壁へ置き、椅子二脚で補う。
- 会話中心にし、映像を副壁へ移す。
椅子、収納、扉を全て開き、洗濯かご大の荷物を持って最長経路を歩かせます。ルームプランナーなら収納時だけでなく使用時を比較できます。
混雑する時間で検証する
一人が入室し、一人がキッチンから出て、別の人がバルコニーを開け、座った人が脚を伸ばす状態を重ねます。掃除機、ペットベッド、おもちゃ箱、季節物も追加します。椅子を毎回完全に戻さないと通れない案は長続きしません。
最終チェック
- 全開扉、取手、敷居、開口を測った。
- 主動線は座席群の外周を通る。
- 約750~900mmを起点に利用者へ調整した。
- 浮かせたソファ背面に連続通路がある。
- 椅子の回転・後傾が出入口へ出ない。
- テレビ前を主要動線が横切らない。
- ラグ端、テーブル角、照明コードが入口から離れている。
- 来客、清掃、荷物、ペットを含めて再検証した。
よい案は出入口を隠すのではなく、移動を予測しやすくします。動線が決まったらインテリアプランナーで家具を比較し、/registerから保存できます。